【十五夜】お供え物の意味って?月ってとても神秘的!!

みなさんは十五夜にお月見をしていますか?

お月見をする際のお供え物といえば、「お団子」と「ススキ」ですね。

他にも秋の果物やその時期に採れる野菜もお供えしていました。

 

でも何故お月様にお供えするのでしょうか。

そもそも十五夜のお月見って何??

 

十五夜にお月見をする目的、お供え物をする意味を知ることで、お月見がもっともっと楽しくなりますよ!!

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十五夜に月見をする理由は?

まず十五夜とは何か。

旧暦(太陰太陽暦)でいう十五日の夜の事です。

いわゆる満月が見える夜です。


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そして旧暦8月15日の夜の満月にお月見をします。

なぜこの時期の満月で月見をするのでしょうか。

それは、日本特有の季節に関係するものがあります。

 

旧暦の季節区分は

・春…1月2月3月

・夏…4月5月6月

・秋…7月8月9月

・冬…10月11月12月

と、現在の暦とは2ヶ月ほどのズレがありますね。

旧暦では月の満ち欠けの周期をもとに暦ができていました。

 

太陰太陽暦についてもう少し掘り下げたいところですが長くなってしまうため割愛します。

 

日本特有の四季、春夏は気温も高く、湿気も多いため

空気中の水分が私たちの視界を邪魔して遠くのものが見えにくくなります。

そのため、この時期は満月を見るにふさわしくありません。

 

冬は寒くなり空気が乾燥するため遠くまで景色がとても澄んで見えます。

私は東北出身なのですが、冬の夜に見える星空は本当に綺麗です。

真っ暗な夜空に光る砂を散りばめたように、小さな星までしっかりと見えるんです。

 

しかし、冬の夜はとっても寒いです。この季節も満月を眺めるには寒いためふさわしくないですね。

 

すると秋はどうでしょう。

夏が過ぎ気温も落ち着いてくるため空気も澄んできます。

これなら満月を堪能するのにぴったりですね!

 

寒すぎず、暑すぎずと丁度いいのが8月、つまり秋の真ん中です。

そして満月の夜といえば15日。

とても綺麗な月をゆっくり眺めることができるのが8月15日ということです。

十五夜が「中秋の名月」と呼ばれる理由も納得できますね。

 

お月見って何をするの?

お月見とは、満月が綺麗な夜に、月を眺めて楽しむことです。

昔は貴族が宴を開き月見をしていましたが

だんだんと民衆にも広がり今のような簡単のものになったと言われています。

 

お月見にはもう一つ庶民による目的もあります。

それは「収穫への感謝と祈り」です。

昔から日本では自然崇拝という思想があります。

 

世界各国にもありますが

日本は特に八百万の神を信仰していたため今でも根強く残っていますね。

 

月と生物の関わりはとても深く、潮の満ち引きも月が影響します。

月に関する有名な話は、サンゴの産卵ですね。

 

理由は解明されてはいませんが、海の中の生物の産卵は潮の満ち引きと深い関係があるようです。

人間の出産も同じで、新月、満月の日に多いと昔から言われています。

このような理由もあってか、世界中で古代から月神信仰があったようです。

 

月の神と大地との関わりは深く潮の満ち引きをも操る事から「大地母神」ともいわれていました。

日本の十五夜でもお月様にお供えしていたことから

日本にも月は豊穣の象徴とされていたということが分かりますね。

 

1年で満月が一番綺麗に見える8月15日に、稲穂に似たススキや

昨年採れたお米で作ったお団子をお月様にお供えして

収穫に感謝し、豊作を祈るという風習が生まれたのです。

 

今は便利な世の中ですが、昔は自給自足が当たり前。

その年の収穫により人々の生活がかかっていたわけですから、神にもすがる思いだったのでしょう。

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月見のお供え物

・月見団子…その年に採れた作物で作ります。

収穫したお米で作れたらいいのですが

お月見の時期はお米の収穫前であったため

昨年穫れたお米から作った米粉で団子を作ったそうです。

 

丸くまるめてあるのは満月に見立てているんですね。

・ススキ…月の神様である「月読尊」(ツクヨミノミコト)を地上に招くための依り代は稲穂です。

本来であればその年一番に収穫した稲穂を供えるのが良いとされていました。

 

しかし、収穫前であったため、稲穂の代わりにススキが供えられたということです。

ススキがお供え物として選ばれたのにはもう一つ理由があります。

 

ススキの切り口はとても鋭く、刃物に似ている事から魔除けになると言われていました。

悪いものを寄せ付けないということもあってお団子と一緒に供えられたのでしょう。

 

月見団子は、家族の健康と幸せを願い、みんなで美味しく食べるのが良いとされています。

お供えしたススキは軒先に吊るしておくとその年の家族の安全が守られると言われていました。

 

このようにお月様へ豊作の感謝としての意味だけでなく

家庭内の安泰と健康を願掛けする意味も込められていたのです。

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芋名月

なぜ秋の満月が「中秋の名月」と呼ばれ

お月見をする風習を作っていったのかは先ほど説明した通り

月を眺めるには気候もちょうどよく、遠くの景色がはっきりと見えるためでしたね。

 

十五夜のお月様にはもう一つ呼び名があります。


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それは「芋の名月」です。

 

秋は芋の収穫時期なので、お供え物として秋が旬の野菜や果物、そして芋(里芋)が選ばれました。

とくに芋は丸いため満月と似ています。

また、関西地方で月見団子は芋の形を真似て俵型にするそうです。

 

十五夜のお月見が秋に行われるようになったのは、芋の収穫時期に合わせてではという説もあります。

私たちの祖先である縄文人は芋を主食として生きてきました。

自分の命を繋ぐ食物と空に麗しく輝くお月様を照らし合わせ

月に祈ることで豊作の恵みをうけようとしたのではないでしょうか。

 

月のウサギ

世界各国で見える月の表面や角度はどこも同じです。(多少のズレはありますが)

日本で月と言えば「餅をつくウサギ」ですね。

なぜ「ウサギ」が「餅つき」をしているのでしょうか?

 

これはインドと中国の神話が元になっています。

さすが日本、様々な国の文化を取り入れるのが本当に上手いですよね。

まずはインドの神話を紹介します。

 

・インド、ジャータカ神話より

天竺に仲良く暮らす猿、狐、ウサギがいました。

3匹は「何故自分たちは獣の姿をしているのだろう?」と疑問を持つようになります。

 

「きっと前世で悪い事しかしなかったのでは?!」

そう思った3匹は、それではこれから人の役に立つ良い事をしようではないかという結論を出しました。

それを見ていたお釈迦様は3匹を哀れに思い、自ら衰弱した老人に姿を変え彼らを試しました。

 

「腹が減って死にそうだ、何か食べ物を恵んでくれ…」

何も知らない3匹は、人の役に立てるチャンスだと思い、はりきって食べ物を探しにいきました。

猿は木に登って木の実や果物を取り、狐は鳥や魚を捕まえてきました。

 

しかしウサギは何もできません。

するとウサギは、「もう少し食料を探してきます。

その間に火を焚いて待っていて下さい」とまた山へ歩いていきました。

 

しばらくして帰って来たウサギの手には何も持っていませんでした。

猿と狐は、「嘘つき!」「役立たず!」とウサギを攻めます。

 

「私は他の者とは違い木登りも狩りもできません。しかし、どうかこの身を食べてください」

とウサギは言い、自ら火の中に飛び込み老人にその身を捧げました。

 

お釈迦様はすぐ元の姿に戻り言いました。

「お前達の優しい気持ち、しかと受け止めた。次生まれ変わるときはきっと人間にしてやろう。

しかしウサギには本当に可哀想なことをした…

そうだ!ウサギの姿を月に永遠に残してあげようではないか。」

 

そして月には今でもウサギの姿が残っているということです。

月にウサギがいるという由来ははっきりしましたが、少し悲しいお話ですよね。

 

そのウサギがどうして餅つきをしているの?

それは中国から伝わりました。

中国では、満月のウサギは不老不死の薬をついていると言われています。

それが日本に伝わり、満月という意味の「望月」から変化し「餅つき」になったというわけです。

やはり、満月とお団子の繋がりは深いのですね。

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まとめ

最近では様々なイベントが話題になっています。

ハロウィン、クリスマス、ひなまつり、端午の節句などお母さんが張り切って料理を作り

みんなでパーティーを開いてお祝いしているのをよくテレビでも見かけますよね。

 

お月見もその一つかと思いますが、皆さんはお月見の本当の意味を知っていましたか?

私は小さい頃、行事は知っていたものの、お月見をする意味は考えた事もありませんでした。

 

「やったあ!お団子だあ!!」くらいです。

給食で特別メニューだったり、帰るとおばあちゃんがお餅を丸めていたり

とにかく月より団子な食いしん坊でした。

 

今まで何となく過ごして来た十五夜でしたが

今年のお月見はお月様へのお供え物を準備し

感謝の気持ちを込めてゆっくりと家族で夜空に浮かぶ満月を眺めてみようと思っています。

 

昔から続いてきた行事ですが

感謝の気持ちを持ってのお月見は少なくなってお月様は最近寂しかったのではないかと思いました。

 

今回、初めてお月見の目的や意味を知ったという方は

収穫への感謝と豊作の祈りを込めてお月見をしてみてください。

 

きっと、小さい頃にお母さんやおばあちゃんに教えてもらった

「食べ物があるというありがたみ」を再確認できるはずです。

 

今や便利な時代ですが、はるか昔は自給自足で自分の生活を補っていくのが当たり前でした。

そんな中でお米などの作物が不作になると明日を生きることさえ難しい、そんな時代だったのです。

お月様に収穫を感謝し、豊作を祈ることはその時代を生きる人々の希望だったのでしょう。

 

せっかく今現在にも残る、日本古来の行事ですから

伝統を大切にし、今まで私たちの祖先の生きる糧となってくれたお月様に私たちも感謝してみませんか?

 

そうすることで昔の人々との繋がりや

食物が当たり前のようにあるありがたみを実感することができるのです。

 

とはいっても、やはりお祭りごとですから楽しむのが一番!!

みんなで仲良くお団子を食べて、美味しく!楽しく!家内安全を祈りましょう。

(このは)

 

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