
昔からあせもや、お肌同士の摩擦によるかぶれの予防
女性のお化粧直しにと幅広く活躍してきたベビーパウダー。
しかし最近は「赤ちゃんに使うのはあまり良くない」
という情報を耳にします。
それはなぜでしょう?
果たして本当に良くないものなのでしょうか?
【結論!!】
正しく使用すれば決して悪いものではありません。
使用方法を間違うと
汗腺を塞ぎ肌荒れがひどくなり現状よりも悪化してしまったり
【スポンサーリンク】
パウダーを吸い込んでしまい気管に入ってしまったりします。
国内で販売されているベビーパウダーは安心して使用して大丈夫ですが
国外で購入したものは日本での検査基準とは異なるため
成分や商品自体をしっかり調べる事をおすすめします。
というわけで
正しいベビーパウダーの使用法、注意点、おすすめなどをまとめてみました。
どんな時に使う??
・おむつかぶれ
おむつの中は湿気でいっぱいになっています。
このムレた状態は、皮膚のバリア機能を低下させるのです。
おむつとの摩擦や排泄物による刺激に耐えきれなくなり
炎症が起きて、おむつかぶれに…。
それを防ぐため
清潔にしたお尻に塗ってあげることで
ベビーパウダーが新しいバリアになり
汗を蒸発させておむつとの摩擦を軽減して
おしりかぶれを予防できます。
・あせも予防
本来あせもを防ぐには、肌を清潔に保つ事と発汗を抑える必要があります。
こまめに着替えをしたり、涼しい環境にするなどありますが
外出時など、なかなか出来ないときもありますよね。
そこでベビーパウダーを使用することで
余分な汗や水分を蒸発させ肌の清潔さを保ってくれます。
・肌の摩擦を緩和する
汗をかきやすい場所(赤ちゃんでいうと太ももの付け根、首、脇、等々…)
に塗ることで肌をすべりやすくさせます。
摩擦による「かぶれ」や「ただれ」の予防になるということです。
ベビーパウダーはあせもやかぶれを「予防する効果」があるのであって
決して「治癒」させる目的でつけるものではありません。
間違っても赤くただれた部分、炎症を起こしている部分にはつけないでください。
薬用の軟膏を塗ったうえに軽く乗せることで軟膏のべたべた感を緩和する事はできます。
ベビーパウダーの主成分
赤ちゃんにも使うものだからその成分は気になりますよね。
よく使われている物は2つです。
・タルク(滑石)
・コーンスターチ
タルクとは鉱物のことで、コーンスターチはトウモロコシのデンプンです。
日本古来の天瓜粉というものも使われる事がありますが、これはキカラスウリのデンプンです。
これらの微細な粒子で水分を吸い上げ、デンプンで肌を保湿し
滑石で皮膚の表面を滑らかにするという働きがあります。
乾燥させるという目的ではなく、肌同士の摩擦を和らげるためこの配合になっています。
これらの主成分に香料や保湿成分も用いられています。
各メーカーによって異なるので購入の際に成分表をご覧になられることをおすすめします。
タルクの安全性
1987年7月、タルクにアスベスト(石綿)という鉱石が混入するという事件が起きました。
空中に飛散した石綿繊維を長期間吸入すると
肺がんや中皮腫を誘発するおそれがあると言われています。
当時の調査によるとベビーパウダーを製造していた会社の約半数でアスベストの混入が認められました。
現在は厚生労働省の厳しい検査をクリアしたものが使われているため安心して使用する事ができます。
正しい使い方
①適量を手にとり軽くのばす。
②優しく赤ちゃんの肌に滑らせる。
③白さが残らないほど馴染ませる。
これだけです!!
ただし注意点があります。
・濡れた肌、厚塗りはNG
濡れた肌に塗ってしまったり
サラサラにしたいあまりに厚く塗ってしまうとダマになり汗腺が詰まってしまいます。
すると、あせもやかぶれが悪化する恐れがあるのです。
しっかり水分が無くなった清潔な肌に白さが残らないほど薄く塗るのがポイントです。
・パタパタとはたかない
ベビーパウダーはとても微細な粒子のため、はたくとすぐに飛散します。
大量に吸入しなければ体への害はないとされていますが
なるべく吸い込んでほしくないですよね。
とくに首回りや顔につける際には充分注意しましょう。
必要な分だけ手にとってつけるか固形になっていると飛散しにくいですよ。
・パフ、手を清潔に
ファンデーションに使うパフも汚れたら買い替えたり洗ったりしますよね。
それと同じでパフは清潔なものを使いましょう。
手で塗る際には手を洗ってしっかり乾燥させてから塗るようにしましょう。
もし手やパフが汚れていたら
その汚れをこすりつけることになるので赤ちゃんの肌にはあまりよくありませんよね。
・パフを体用、お尻用に分ける
必ずしも分けなければならないというわけではありませんが
分けた方が衛生的にはいいですよね。
ベビーパウダー本体の缶も全身用、お尻用と分ける方もいますが、そこはお母さん方におまかせします。
以上のことに注意してください。これらを守っていればベビーパウダーはきっと大活躍してくれます!
ここで、ベビーパウダーを販売している三大メーカーを紹介します。
どれを買うか迷った際にはこの三社の中から選んでみてください。
ジョンソン&ジョンソン
一度は必ず目にしたことのある名前ですね。
私もジョンソンベビー製品には、息子が産まれてからずっとお世話になっております。
ボディーソープと保湿クリームはずっとジョンソンです。
ベビーパウダーは粉末タイプで、丸缶とシェイカータイプがあります。
パフはついていないので、手で適量をすくいとるかパフを購入する必要があります。
シェイカータイプは手に取る量を調節しやすくパフはいらないと思います。
携帯しやすく中身がこぼれにくいのでお出かけには重宝しますね。
成分も少ない種類でシンプルに作られているため安心して使うことができます。
丸缶140g シェイカー100g[成分]タルク、香料
ピジョン
我が家のベビーパウダーはこちらを使っています。ピンク缶です。
【スポンサーリンク】
主人が偶然買ってきたというのが理由ですが、とても使い心地はいいです。
ただ、すぐにフタが開いてしまったり、中栓に粉が溜まってこぼれやすいのでフタを開ける際には注意が必要です。
ピジョンのベビーパウダーは3種類あります。
固形タイプ、粉末タイプのピンク•ブルー缶と弱酸性です。
固形タイプは粉が飛散しにくいため顔周りに使う際に便利です。
弱酸性は無香料のタルクフリーです。保湿成分のホホバオイルや皮膚保護剤のシリコーンオイルが配合されています。
固形タイプ、弱酸性タイプにはパフがついているので買ってすぐにつかうことができますね。
別売りのパフも売っているので体用、お尻用と分ける方はケース付きのパフが便利ですよ。
・固形パウダー 45g
[成分]酸化亜鉛、タルク、無水ケイ酸、コーンスターチ、流動パラフィン、スクワラン、ポリエチレン末、グリセリン、メチルポリシロキサン
・薬用パウダー弱酸性 30g
[成分]β−グリチルレチン酸、マイカ、カオリン、無水ケイ酸、スクワラン、流動パラフィン、メチルポリシロキサン、水素添加ホホバ油、クエン酸
・ブルー缶/無香料 150g
[成分]酸化亜鉛、タルク、無水ケイ酸、ステリアリン酸マグネシウム、流動パラフィン、スクワラン(保湿成分)、メチルポリシロキサン
・ピンク缶/微香性 150g [成分]タルク、酸化亜鉛、香料
和光堂
よくシッカロールとベビーパウダーは何が違うのかという質問を耳にします。
両方同じ意味です。シッカロールとは、和光堂さんのベビーパウダーの登録商標です。
国内で初めてベビーパウダーを製産しました。
国産であるという事と100年以上積み上げてきた実績は安心して使える事を示してくれていますね。
シッカロールは3種類あります。
赤ちゃん用のシッカロールキュア
サラサラ快適ファミリー用にシッカロール・ハイ
タルクフリーのシッカロールナチュラルです。
シッカロールキュア、ナチュラルにはパフがついています。
ナチュラルは紅茶の香りがほのかに香ります。
ベビーパウダー独特の甘い香りが苦手な方でも気にならないですね。
・シッカロールキュア/無香料 140g
[成分]アルジオキサ、酸化亜鉛、タルク、コーンスターチ、モモ葉エキス、BG
・シッカロールハイ/微香性(ヘリオトロープ)缶160g 紙170g
[成分]クロルヒドロキシAI、タルク、コーンスターチ、香料
・シッカロールナチュラル/微香性(紅茶)120g
[成分]酸化亜鉛、コーンスターチ、植物性スクワラン、チャエキス、ステアリン酸Ca、ベンゼトニウムクロリド、香料
どれも価格は500円前後なのでお財布にも優しいですね。
安心安全な製品が手軽に、手頃に手に入るという事で、この三社を紹介させていただきました。
気になるものはありましたか?
是非いろいろと試して、赤ちゃんに合うものを選んであげてくださいね。
最後に…
一時期は使用しない方が良いとまで言われたベビーパウダー。
しかし正しく、上手に使うことで効果は期待できます。
先ほど書いた注意事項をしっかり守る事で赤ちゃんの肌を守り、より綺麗に清潔さを保つことができるのです。
ベビーパウダーを正しく使い、無防備な赤ちゃんの肌を様々な刺激から守りましょう。
乳児期だけでなく、汗を大量にかく子どもはあせもができやすいもの。
冬場なのに寝汗であせもができるなんていうお子さんにも
ベビーパウダーが活躍してくれます。
お肌のトラブル、守ってあげられるのはお母さんだけですよ?
(このは)
関連記事
赤ちゃんに関する記事をまとめました





【スポンサーリンク】
コメント
コメントは停止中です。